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【生成AI研修事例】生成AIを業務改革の武器に。ニチレイフーズの生成AI研修の取り組み


株式会社ニチレイフーズ様は、冷凍食品業界のリーディングカンパニーとして、家庭用・業務用の冷凍食品やレトルト食品を製造・販売しています。代表的な商品には「本格炒め炒飯®」や「特から®」があり、国内で高い評価を受けています。企業コンセプト「くらしに笑顔を」のもと、食を通じて健康で豊かな社会の実現を目指しています。

企業名株式会社ニチレイフーズ
事業内容冷凍食品・レトルト食品・缶詰・包装氷等の製造・加工並びにこれらの製品の販売
従業員数12,033人(2025年3月期ニチレイフーズグループ連結)
利用サービスAidemy Practice(AI/DX実践型研修)
導入目的生成AIツールを活用した業務効率化
Webサイトhttps://www.nichireifoods.co.jp/

2024年11月から2025年6月にかけて、生成AIの業務活用に向けてアイデミーの提供する生成AI研修を実施し、受講者の意識改革と、プロンプト作成の理解度向上に繋がったとの声を頂いております。

本記事では、その導入背景や効果、今後の展望について、DX推進に取り組んでおられる 経営企画部 デジタル戦略推進グループのH様、I様にお話をお伺いいたしました。

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生成AI研修の背景

H様、I様:ニチレイフーズでは、2024年春に「Nichirei AI Chat*」を全社員向けに導入し、2025年春には管理職向けにCopilot環境も整備しましたが、想定より利用が進まず、現場定着に課題が残っていました。

「使える」状態から「業務で使いこなす」状態へステップアップするには、活用の具体的なイメージや、業務に応用できるプロンプト例などを含んだ実践的な教育が必要だと感じていました。

そうした中で、社内だけで十分なノウハウやケースを整えることには限界があり、より効果的な活用促進のためには、外部の専門知見を取り入れる必要があると判断しました。

* Nichirei AI Chat:ニチレイグループが社内向けに導入しているAIチャットボットです。

研修会社選定の決め手

H様、I様:アイデミーを選定した背景には、グループ全体でeラーニングや業務改善ワークショップを受講していた実績がありました。

他社とも比較検討を進めていた中で、講師の説明がわかりやすく、研修内容もカスタマイズ可能で実務に即したものが提供できることからアイデミーに決定しました。

生成AI研修内容について

H様、I様:目的に応じて対象を分けて実施しました。

新入社員、若手社員にはNichirei AI Chat基礎研修、中堅社員層には、業務での活用を重視し応用的な使い方も含んだNichirei AI Chat研修、管理職には、自部門での活用推進を担う立場としての理解を深めるためのCopilot基礎研修を実施しました。

生成AIに関する知識レベル、業務内容、役割の違いに応じて、伝えるメッセージの粒度や視点を変えることで、参加者が納得しやすく、学びにつながる研修を実施できたと考えています。

生成AI研修を受講した後の成果・変化

H様、I様:研修を受講した後、社員の意識や行動に変化がみられます。
研修後のアンケートや実地での反応を踏まえると、多くの社員が「基礎は理解できた。次は自分の業務でどうで使うか?」という実用フェーズへの関心を高めており、単なる知識習得から業務への応用を模索する段階へ移行している実感があります。

特にCopilotの利用率は高く、社内では「Copilotに聞いてみたら・・・」といった声が自然にきこえるようになり、生成AIを “仕事に活かす”文化が芽生えつつあります。
これは日常業務にAIを活用することが特別なことではなく当たり前の選択肢として浸透し始めていることを意味しています。

管理職向けの研修で、「今のままでは2〜3年遅れている」といった率直なご指摘をいただいたことで、適切な危機意識を喚起することができました。

このようなストレートなメッセージが、受講者の意識変革や「自分たちも変わらなければならない」という強い動機づけにつながったと感じており、組織全体の生成AI利活用推進に向けた土壌づくりにも貢献しました。

受講者の声(一部抜粋)

H様、I様:受講者からは以下の声が寄せられています。

「AI Chatを活用して業務を効率化できる具体的な題材を学べたのが収穫だった。」

「既に知っている機能も多かったが、より効果的なプロンプトの書き方や活用テンプレートを学べた点は非常に有用だった。」

「Copilotの実演を通じて、指示内容によってアウトプットが大きく変わることを実感した。実際に手を動かしながら試行錯誤することの重要性を改めて認識した。」

「今後は周囲のメンバーと活用事例を共有しながら、スキルを高めていくことで、より効果的な使い方が広がると感じた。」

今後の生成AI活用の展望

H様、I様:ニチレイフーズでは、生成AIを単なる効率化ツールではなく、日常業務に根付いた実践的な改善手段として活用していきます。まずは、定型業務を中心に負荷の高い作業をAIで支援し、社員が本来の付加価値業務に集中できる環境を整えます。次に、現場でのユースケースを積極的に共有し、部門ごとの業務特性に合わせた活用方法を広げることで、AIの定着を図ります。こうした取り組みを通じて、個人の生産性向上を起点に、組織全体のスピードと質を高めることを目指します。

アイデミー様には、外部パートナーとして弊社の生成AI活用を強力に後押ししていただくことを期待しています。具体的には、最新の研修プログラムや事例の提供を通じて、社員が現場で実践できる知識とスキルを継続的にアップデートできる環境づくりにご協力いただきたいと考えています。また、部門ごとの業務特性に応じたユースケースや活用ノウハウを積極的に共有し、現場に即した改善を支援していただくことで、生成AIの定着と価値創出を加速させたいと考えています。こうした取り組みを段階的に積み重ねることで、弊社は現実的かつ確実に業務改革を実現していきます。アイデミー様との連携は、その鍵となると確信しています。

関連リンク

Aidemy Practice:AI/DX実践型研修

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