本記事では、 Aidemy for Schoolを導入いただいてる武蔵野大学様への導入インタビュー記事をお届けします。
武蔵野大学では2021年度から、文系理系を問わずに全学科の学生がデータサイエンスや人工知能を学ぶことができる、副専攻AI活用エキスパートコース(以下、AI副専攻)を開設しました。AI副専攻は、「AIにできることを知る」「AIを利用者の視点で考える」という観点で、「AIの活用力」を育成する全18科目(全ての科目を卒業単位に組み込み可能)を用意し、1年生後期から3年生前期までに受講し、修了できるようにしています。今回は、武蔵野大学スマートインテリジェンスセンターの渡邊紀文准教授にAidemy for Schoolの導入の経緯などについて、伺いました。
※写真左から宮田真宏講師、田丸恵理子非常勤講師(MUSICスタッフ兼務)、林浩一MUSICセンター長・教授、中村太戯留准教授、渡邊紀文准教授
(2024年5月現在)
学生がWeb検索では得がたい信頼できる内容を学ぶことができる
Aidemy for Schoolを導入いただくことになった背景を教えてください。
渡邊先生::授業では、データサイエンスやAIの最新の手法やツールを学ぶことができるようにしていますが、全学科の学生を対象としているため、その前提となる知識は個々の学生によって大きく異なります。そのためAI副専攻では「Aidemy for School」を副教材として導入し、授業内容を理解するために必要な内容を授業の課題に組み込んで事前に学習したり、時間の関係で授業内では十分に説明できない内容について発展的に学習したりする際に利用しています。
学生からは、「一般のWeb検索では得がたい信頼できる内容を学ぶことができる」「自分のペースで時間をかけて学ぶことができる」「自分が必要と考える知識を選択的に学ぶことができる」といった点で評価を受けています。
※武蔵野大学で学習されているカリキュラムのイメージ。
講座が常に更新されているので、学生は最新情報を学習
様々なオンライン学習がある中で、Aidemy for Schoolを選んだきっかけを教えてください。
渡邊先生 :まずは幅広い講座が用意されていること、またそれらの講座が常に更新されていることを重視しました。データサイエンスやAIといった分野は、その内容が日進月歩で変化しており、1年前の情報でさえ容易に陳腐化するため、それを学んでも実践できる場がないということがあります。学生は自身でこれらを判断することは困難であり、古い情報のまま学んで社会へ出たときに、再度学び直すことになっては大きなコストを払うことになります。最新の情報を基礎からしっかり学び、新たな課題にその時の最善策で向き合うことができることが重要と考えます。
また講座の多くに動画教材が含まれており、学生が学びやすい環境であると考えました。学生はテキストデータだけでは具体的にイメージすることが難しいことも多く、そういった際に解説のついた動画があることで理解の促進につながったと思います。
授業外の発展的な内容をオンライン学習で
学生様はAidemy for Schoolをどのように活用されていますか?
渡邊先生 :AI副専攻では、講義や演習以外に、修了前の最後の授業として、学生が各自テーマを設定し、それまでに学んだAIの知識やスキルを活かして取り組むプロジェクト型の授業を用意しています。しかしテーマによっては授業で説明した内容だけでは不足することがあるため、私が担当しているクラスでは、テーマを決めるタイミングで、自ら学ぶオンライン講座を少なくとも3つ設定するように指示しています。学生は「Aidemy for School」を含めた副専攻で提供している他の教材、また自分で見つけた教材から選択し、その後のプロジェクト実施期間に必要な知識を自ら得るようにしています。これらを実践して、プロジェクトを推進できているのも、それまでの授業において「Aidemy for School」を利用してオンデマンドで学んだ経験があるからであると考えます。
最後にメッセージをお願いします
渡邊先生 :今後社会の中でAIやデータサイエンスの知識やスキルを活用できる人材は更に多く求められ、学ぶ意欲を持った学生も増えてくると実感しています。これは理系の学生だけでなく、文系の学生からも感じるところです。武蔵野大学AI副専攻では、こうした学生を受け入れる教育環境をしっかり整え、その中で多様な学びを求める学生に対して「Aidemy for School」を活用する機会を提供したいと考えています。