JFEケミカル株式会社(以下、JFEケミカル)様は、川崎製鉄の化学事業部と日本鋼管の化学事業会社アドケムコの合併によって生まれた化学製品を主に取り扱う企業です。コールタールに代表される石炭化学への取り組みが活発であり、タール蒸留能力は同業界の中では世界最大級の規模となっています。
JFEケミカル様にはオンラインDXラーニングの「Aidemy Business」を導入いただいております。
本記事では、DX推進室 室長の和才様にAidemy Businessでの学習後、Power Apps、Power BIを活用した業務効率化についてお伺いしました。
※別記事では、JFEケミカル様がAidemy BusinessでDXリテラシー向上させるための運用や対象者の選定方法についてお伺いしました。
【https://business.aidemy.net/ai-can/aidemy_business_jfe_chemical/】
目次
「データにこそ価値があり、データから見えるものがある」Power BIで分析
和才様 :私自身、Aidemy Businessのコースで学習していく中で「データに価値があって、データから見えるものがある」とわかったからこそPower BIを使用して分析してみようと思えるようになりました。
Aidemy Businessの受講者各々がどれだけ興味関心を持って学習を進めているかを把握したかったんです。
弊社では受講期間を3ヶ月に設定してAidemy Businessを学習してもらうようにしています。その期間内に終わったか否かではなく、どのようなペースで学習したかという部分を分析したくて、Power BIで可視化しました。
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上記は、和才様作成のPower BI。縦軸が進捗率、横軸が受講日数。
ユーザーごとのグラフが表示され、どのようなペースで学習を進めたかが可視化される。
※上記は和才様作成のPowerBIレポートを元にアイデミーが作成したイメージ画像になります。
PowerBIでの分析の結果、受講生の意欲やタイプが見えた。
和才様 :Power BIで受講生がどのようなペースで学習したのかが可視化されるので、どれだけ意欲的に学習したのか、どれだけDX・ITに興味があるのかがわかりました。可視化した結果、受講開始から一気に学習を進める人、受講期間終了間近でも進捗率が0%の人など、いろいろなタイプの人がいることが分かりました。
また、受講期間が繁忙期にかかる受講生もいたので、負担が過度にならないように、どの期間の学習は避けるべきかを次年度に向け検討していこうと思います。
受講希望者がライセンス利用申請をしやすい環境をPower Appsで構築。
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※上記は和才様作成のAppsを元にアイデミーが作成したイメージ画像になります。
和才様 :Power Appsを使って、「Aidemy Businessのライセンス予約アプリ」を内製しました。このアプリでAidemy Businessを受講するためのライセンスの予約、予約状況の確認、取消ができるようになっています。
この画像のようにライセンスの空き状況が左のカレンダーに表示され、日付下の数字がライセンスの空き状況になってます。受講生はこれで日付を指定して予約申請が可能になります。
Power Appsアプリの導入で学習者数が倍増
和才様 :アプリ導入以前はライセンスに空きがある状況をアナウンスしても、なかなかライセンスの利用申請が来ない状況でした。理由を受講者にヒアリングしてみると、「ライセンスに空きがあるか分からず、あきらめていた」というような声がありました。
アプリの導入後はいつでもライセンスの空き状況を確認できるようになったため、ライセンス申請が従来の何倍もの数が来るようになり、自己啓発の促進に寄与できていると考えています。
推進者を選定し、Power Apps研修を外部講師に依頼
和才様 :私自身、Power Appsの経験はあまりなく、Power AppsはPower BIに比べて難易度が高くオンライン学習だけでは実装までのハードルが高いので、外部の講師の方を呼んで教育をしていただきました。対象者の選定は、各拠点から選出されたPower Apps推進者のメンバーに対して2日間のオンラインPower Apps基礎講座を実施しました。
また、社員の疑問解決までの道のりをできるだけ短くするために、Power Apps専門のヘルプデスクも設置しました。
今後もPowerBI、PowerAppsを頻繁に使用して、社内での活用を促進したい。
和才様 :Power BIはインプットしたデータを活用するツール、Power Appsは効率よくデータを貯めていくためのツールだと思ってます。
それぞれの特徴を活かし、今までは社員それぞれが紙や個人のエクセルで記録していたデータを、全社で活用できる形で蓄積してもらえることを目指してます。
個別の業務改善のアイデアがあれば、かっこいいアプリじゃなくてもいい、とにかく手を動かしてどんどんアイデアを形にしてほしいです。意欲的に取り組んでいく中で、DXの意識変革を通して、ツールも使えるようになってほしいと思います。
アイデミーの伴走型研修「Aidemy Practice」について
アイデミーでは、最新DXトレンドに関わる研修を多数ご用意しております。
Power BI、Power Appsの研修も取り揃えております。

各研修はお客様のニーズに合わせたカスタマイズも承っておりますので、ご興味ございましたら、ぜひ下記リンクからお問い合わせください。
Aidemy Practice 研修サービスページ
※別記事では、JFEケミカル様がAidemy BusinessでDXリテラシー向上させるための運用や対象者の選定方法についてお伺いしました。
【https://business.aidemy.net/ai-can/aidemy_business_jfe_chemical/】