東京・神奈川を中心に、運輸・流通・不動産などさまざまな事業を展開する小田急グループの中核を担う小田急電鉄株式会社様。
2021年4月の経営ビジョン「UPDATE小田急~地域価値創造型企業にむけて~」を受けたDX人材育成の取組み、アイデミーのDX人材育成サービスである「Aidemy Business」を導入いただいた背景や実際に利用いただいた感想についてインタビューを行いました。
目次
事業内容
会社名 | 小田急電鉄株式会社 |
事業内容 | 鉄道事業、不動産業、その他事業 |
従業員数 | 3,760名 |
担当者のお名前 | 草薙まり様 長谷川幸彦様 |
所属部署 | 人事部 小田急研修センター |
公式サイト | https://www.odakyu.jp/ |
小田急グループでは、『お客さまの「かけがえのない時間(とき)」と「ゆたかなくらし」の実現に貢献する』というグループ経営理念の下、88社(※)から成るグループ会社が、東京・神奈川を主な事業エリアとして、運輸、流通、不動産などさまざまな事業を展開しています。※2022年4月1日現在
その中核を担う小田急電鉄株式会社の鉄道路線「小田急線」は新宿を起点に、箱根の玄関口である小田原までを結ぶ「小田原線」、湘南エリアに至る「江ノ島線」多摩ニュータウンに至る「多摩線」の3路線からなり、通勤・通学や観光路線として、多くのお客さまにご利用いただいています。
DX人材を育成しようと思ったきっかけ
2021年4月に経営ビジョン「UPDATE 小田急〜地域価値創造型企業にむけて〜」を策定しました。
その中で、全ての事業で「DX」「共創」「ローカライズ」の3つの発想を徹底し、業務やサービスに対する考え方の変革を進めるとともに、既存事業の成長や新規事業の創出を図ることを宣言しています。
これまでに、MaaSアプリ「EMot(エモット)」のサービスインやサーキュラーエコノミー事業「WOOMS」、デジタルプラットフォーム「ONE(オーネ)」など、デジタル技術を活用した新たなビジネスモデルの確立に向けた取組みに着手してきました。しかし、変革は、それらの取組みに関わる社員に留まらず、多くの社員がその担い手となることで一層加速すると考えます。
また、当社の人材マネジメントポリシーに掲げる「価値創造型人材」を目指す上でも、社員一人ひとりにとってDXのマインドやスキルは重要な成長の方向性と言えます。そこで、社員全体を対象にDX人材育成を進めていくことにしました。
Aidemy Businessを導入する前に実施したDX人材育成の取組みでうまくいった点・うまくいかなかった点
DX施策に関わる社員を外部研修に派遣し、プログラミングやデータ分析のスキル獲得を進めてきました。
一定の成果は感じていましたが、変革を進めるためには、より多くの社員がDXへの理解を深め、「DX発想」が組織風土になるような、大きなうねりを起こすことが必要不可欠と考えました。
DX人材育成をするために、様々なサービスの中からAidemy Businessを選んだ理由
多くの社員を対象とでき、変革に対して前向きに、ワクワクできるような教材を探していました。
集合研修を含め、さまざまな研修サービスを候補として検討しましたが、日本における「DX」という言葉の定義や、当社のようなリアル事業を柱とした企業のビジネスパーソンが何をすべきかが明快に説明されており、AIやデータサイエンスの概要がわかりやすく解説されている点に魅力を感じ、Aidemy Businessを導入しました。
特に、当社のような伝統的な企業には耳の痛いこともハッキリと述べられている「ビジネスパーソンのためのDX 入門講座」のインパクトは大きく、まずは本社員がこの教材で学ぶことで、自分たちが変わっていかなければならないという実感、さらには変わっていくことでより良い仕事ができそうだ、成果を出していけそうだという期待感を得られると感じました。
Aidemy Businessを導入後の受講者の反応
2022年春、本社員を対象に、3つの講座を必修とし、さらに自身の業務や興味を踏まえてほかの講座も自由に受講が可能な形式で導入しました。
人事部発信の研修というと、これまでは集合研修が主でしたので、普段の業務の合間に自分で学習時間を設定して受講することには苦労があったようです。
対象者が本社員でしたので、在宅勤務を活用して計画的に学習したり、同僚同士で声を掛け合ってモチベーションを高めるなどして学んでいました。
なお、この取組みには役員も合流し同じ教材を見てもらいました。社内のいろいろなシーンで、講座の内容が共通認識となったことで、DXに関する議論がスムーズになったと聞いています。
Aidemy Businessで特に良いと感じた点
新しい講座が頻繁に導入され、既存講座のリニューアルも行われており、常に最新の内容を学習できることに魅力を感じます。
数多くのビジネスパーソン向け/技術者向けの講座が用意されているので、今回の導入の主目的である「DXの基礎理解」にとどまらず、すでにDX施策に従事しているリテラシーの高い社員も有益な学びを得ています。
Aidemy Businessの講座の中で評判が良い講座名とその理由
必修とした講座のうち、やはり導入の決め手となっていた「ビジネスパーソンのためのDX 入門講座」が好評でした。
受講者からは曖昧にしか捉えられていなかった「DX」の理解が深まった、断片的だった知識がつながり満足度の高い講座だったという声が多く届いています。
また、「はじめてのAI」についても、具体的な事例紹介により、新しいテクノロジーを事業に適用するとはどういうことか、イメージが湧いたとの反応がありました。
必修以外の講座では、当社グループが「小田急グループ カーボンニュートラル2050」を策定していることから、「ゼロから学ぶカーボンニュートラル基礎」で理解を深めた社員も多くいます。管理職の一部では、経営者目線でのDX理解が深められる「協創DX推進論」が人気でした。
DX人材育成の今後の取組み
Aidemy Businessでの学習により、DXの基礎理解や共通認識づくりができましたので、今後は実務への接続を目指してまいります。
また、受講結果の分析から、この分野に強く興味を持ち、率先して学習している人材を認識できました。そうした社員にはより高度な教育の機会を提供することで専門人材を育成し、デジタル技術を活用した事業の変革・拡大につなげていきたいと考えています。
当社のDX人材育成は始まったばかりではありますが、「DX発想」を組織風土として定着させ、様々な事業での継続的な価値創造を実現すべく、アップデートを続けてまいります。