Aidemy Business

オンラインDXラーニングと実案件の伴走が生んだ相互作用

私たちアイデミーが提供するModeloyは、ナレッジをお客様の社内に残しながらDXプロジェクトを成功に導く、これまでにないソリューションです。

今回は、三井金属鉱業株式会社 デジタルイノベーション部のお二人をお迎えしてお話を伺います。同社の材料開発を行なっている事業部門における業務支援プロジェクトを、Modeloyでサポートさせていただきました。

聞き手はアイデミーのModeloy事業部、甘粕です。

三井金属鉱業様_会社ロゴ

三井金属鉱業株式会社
機能材料事業本部 デジタルイノベーション部 部長 濵本 真 様
機能材料事業本部 デジタルイノベーション部 主査 堀内 昭良 様

株式会社アイデミー
執行役員 Modeloy事業部 部長 甘粕 貴大

アイデミーとの出会い

甘粕:
まず、私どもを選んでいただいた背景を教えていただけますでしょうか。

濵本氏:
デジタルイノベーションを進めていく上で、AIはどのように素材メーカーにフィットするのか考えていました。理論はあるのですが、正式にDXプロジェクト化するのは思いのほか難しいものです。DXを進める上でAIを活用するには、何らかのリファレンスを作って風穴を空ける必要があります。今回は私たちデジタルイノベーション部が、実際に材料開発を行なっている事業部門を支援する形でプロジェクトを進めることになりました。

御社を選んだ理由は、4年前に石川社長とお会いする機会があったことや、以前から私がアイデミーさんに興味を持っていたからです。もしチャンスがあれば、AIについて学ぶ教材をご提供いただくだけではなく、ぜひ実際のお仕事でご一緒したいと思っていました。

いくつかの手段のうち、まずコンサルティングファームに相談したところ、実現可能性が不透明なものに対する投資としては、少々過剰な印象のある見積もりが提示されました。そこで御社にご相談すると、経済合理性の高いご提案をいただけました。これならば、試験研究として結果がどちらに転ぶかわからなくても、取り組んでみようかという結論になりました。

御社を選択したのは必然的なものというより、偶然や運命のように感じています。

三井金属鉱業_濱本様

三井金属鉱業株式会社
機能材料事業本部 デジタルイノベーション部 部長 濵本 真 様

ゴールが見えないチャレンジングな取り組み

甘粕:
私どもとしても、ご縁が続くかどうかは最初の結果次第だと思いますので、きっかけは「まずそこに出会いがあったから」というものでもよいと思っています。

濵本氏:
おっしゃる通りです。私はまず、社内に勧めるなら自分でも学んでおこうと、Aidemy Businessを一通り全部受講しました。こういった技術をお持ちなら、上手くDXを推進していただける可能性を感じました。当社としても、試験研究として取り組むため結果を恐れずチャレンジしてほしいとお伝えしました。プロジェクトの進め方やアルゴリズムの選定などものの考え方を体験できたので、満足しています。

プロセスを共有し、一体感が生まれた

甘粕:
次は、実際にプロジェクトが始まった後の話をお伺いします。私どもはいつも、先に要件を詰め切ってからウォーターフォール型で実施するより、他の方がより前向きに取り組んでいくために、まず動くものや、できるだけ早く最初のアウトプットを出すようにしています。その結果をもって、良いのか悪いのか、悪いのであればどこを改善できるのか、そういった具体に踏み込んでいくために、いかに早く結果を出すかを大事にしています。

今回のケースについて、他社のアプローチと比較して、当社アイデミーにどのようなユニークさを感じられましたか?

堀内氏:
アイデミーさんには、事業部のメンバーに寄り添って、意見を吸い上げながら進めていただいたという実感がありました。ゴールについては、誰もが本当にできるのか不安や心配を感じながら進める中で、徐々に質の高いものができていくプロセスを全員で感じられたことで、一体感も生まれたと思います。

三井金属鉱業_堀内様

機能材料事業本部 デジタルイノベーション部 主査 堀内 昭良 様

甘粕:
定例会議での報告を主として取り組んでおりましたが、果たして私どもは期待されていた動きができていましたでしょうか。

濵本氏:
私たちも実際に取り組んでみて実感した部分ではありますが、ご提案・ご報告のアプローチは、まったく違和感なく、論理的かつプラクティカルだと思っていました。別の方法で取り組もうとして、体裁よく見せようとしたり、無理やり辻褄を合わせたりして、現場との温度感が合わなくなるプロジェクトもあると思いますが、そこは上手く吸収できたかと思います。案件も適していました。

甘粕:
おっしゃる通りです。画像解析は順調に進んでいるか明確にわかるので、成果が見えやすいと私どもも今回思いました。次のプロジェクトである、研究開発分野での数値データを扱う機能性粉体事業部様との取り組みについては、どの段階で成功したと言えるのか、今回よりも評価が難しくなると思っています。

濵本氏:
最初の段階でどこまで結果を求めるのかという一方、育てていくものでもあることは承知しています。

今回は運良く、一度で高いレベルまで到達できました。そこに至るまで、私たちからは見えない大きな工夫をされていたのでしたら、それこそが私たちだけではできないことであり、御社にそれを実施していただいたことになります。アプローチなどに関しては理解し、納得しながらお話を伺っていました。

ハンズオンを社内文化として根付かせたい

甘粕:
今回のプロジェクトでは、私どもが作らせていただいたものと類似のものを作れる、あるいは運用できるところまで、ハンズオンを通じてメンバーの皆様方を導くこともテーマの一つでした。ただ、難易度が高く、100%の成果は残せなかったのではないかと振り返っています。ご感想やご意見などをお伺いできますでしょうか。

堀内氏:
事業部のハンズオン受講メンバーの一部は、データを追加して精度を上げる活動や多品種への展開を行っております。彼らのモチベーションを上げられたことは非常に良かったと思っています。基本的なコードや、部品を組み合わせてこのモデルが成り立っている、といった全体感が把握できるようにハンズオンしていただいたことで、次の活動に繋がりました。非常に有益だったと思います。

濵本氏:
私も部分的ではありましたが参加して、メンバーの困っている様子も見ていました。録画してビデオに残したため、上手く編集して切り出し、あとに続くメンバーが活用できるようにしたいと考えています。例えば「画像の読み込みについて知りたい」という場合などに、より大きな効果が得られることを期待しています。

ハンズオンを受講したメンバーについては、本人の素養やその後の学習にもよるので、私たちはコントロールできないと思います。それでも、基本的な部分を学んだことがリファレンスとして残っていることに、二次利用価値を感じています。今後、展開するシーンが増えていくにあたって、私たちの資産になりました。

堀内氏:
アイデミーさんの価値は、モデルを作り、並行してハンズオンを実施していただけることです。これは自社の文化として根付く第一歩になります。まだ走り始めたばかりですが、文化の醸成にも一緒に関わっていただけるような感覚を持つことができています。

甘粕:
まずモデルを作ってからハンズオンをさせていただきましたが、ハンズオン自体も上手く文化として根付き、社員の方同士でハンズオンするような波及もあることを願っています。

濵本氏:
まさに今、私はそれを促しているところです。実現できない事柄も多く発生するとは思いますが、ハンズオンまで経験したのであれば、次は実践スキルを身に付ける場になる。誰かの取り組みに対してフィッティングさせる知見が、今回のハンズオンで積み上がっていると思います。リファレンスもあるので、教わった人が次の人へ、さらにその先へと、小規模で開始したいと考えています。連続的に実施するとスキルも積み上がります。また、年齢を問わず、たとえ50歳を過ぎたメンバーでも可能であるという認識が広がればと思っています。

甘粕:
ハンズオン受講者のように、そこを本業としていない方でも、ハンズオンで学習した内容を深く理解し、横展開ができるレベルまで到達できたことは説得力があります。おっしゃる通り、皆様のモチベーションになると私どもも考えています。

「一緒にやってみよう」と船に乗ってくれた

甘粕:
アイデミーを他社にお勧めいただけるとしましたら、案件や活用シーンなど、どのようなケースがよいかお伺いできますでしょうか。

濵本氏:
私はアイデミーさんの、チャレンジに付き合ってくださる身軽さを評価しています。問い合わせ時は、お断りを受けるかもしれないと考えていました。製造現場の困り事は、それほど大きなものではない可能性もありますよ。別件で他社に相談した際、得意な分野ではないからと断られたこともあります。

チャレンジを検討していらっしゃる会社であれば、アイデミーさんの身軽さを発揮していただいて、一緒に一歩一歩、さまざまな結果を共有しながら作り上げていくことができる。アイデミーさんは、あらゆる製造業にお勧めできると私は思います。

甘粕:
ありがとうございます。まさに、身軽で小回りのきくチームを作りたいと思っていたところです。

堀内氏:
要件が完全に定まり切っていない状態でご相談しても、「まずはこの案件でひとつやってみましょう」と一緒に船に乗っていただけたことは非常に心強かったです。

濵本氏:
AIの可能性は、物を作ってこそ発揮されると思います。目の前の人たちが困っていることに対して、どれだけ合理的に応えられるか。それが当社の武器になり、人が育つ。小さくとも、大きな一歩だと感じています。

Aidemy Businessにも取り組んでいますが、こういったプロジェクトを一緒に実施したことで、教材の内容が実際にどう役立つのか、全体像を見て理解できました。教材をクリアできるなら、プロジェクトでも自分たちで取り組めるはずだと感じられました。

そういった実績とネームバリューが社内にあったため、アイデミーさんに決めるための議論は必要なく、現場に伝えた時も「あのアイデミーさんですね」とすぐに同意を得られました。

甘粕:
ありがとうございます。私どももそのように作用することを願っていました。お客様のゴールは、社員に教育を受けさせることではなく、育成された人材と一緒に実務を開始することだと私どもも考えています。御社がそういったストーリーで動いていたとお聞きして、とても嬉しいです。

濵本氏:
今、Aidemy Businessは、あらゆる事業部で150名ほどが受講しています。受講したからこそ、頭に浮かんでくるアイディアがあろうかと思います。その中から、取り組んでみたい事柄の切り口を拾い上げたいと考えています。

※2023年10月現在、三井金属鉱業株式会社様には、複数の案件でModeloyをご利用いただいております。

三井金属鉱業様_集合写真

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