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【PMF研修事例】市場・顧客課題起点の研究開発へ – 日本ゼオン株式会社

日本ゼオン株式会社(以下、日本ゼオン)は1950年設立の化学メーカーで、合成ゴムや高機能樹脂を軸に独創的な技術で産業と環境に貢献しています。 研究開発では「人のまねをしない、人のまねできない」独自技術を追求し、ニッチでも得意分野に特化して地球に優しい革新的な価値を創出する姿勢を基盤とし、世界一の製品・事業を継続的に生み出すことを目指しています。

このたび、研究開発の進め方を見直し、顧客や市場の課題を起点とした研究テーマの検討を進めるため、アイデミーのPMF(プロダクト・マーケット・フィット)研修を導入しました。研修を通じて、研究員が顧客の声をもとに仮説を立てて検証していく進め方への理解が進み、顧客課題を起点とした研究開発への意識変化が生まれています。

研修の背景や実施後の変化について、総合開発センター 研究企画部 部長 杉山 学 様、同部 戦略グループ グループ長 博士 (工学)武山 慶久 様、同グループ 児玉 美里 様にお話を伺いました。

企業名 日本ゼオン株式会社
事業内容 合成ゴム、高機能樹脂の製造・開発
従業員数 連結 : 4,493名、単体 : 2,532名(2025年3月末)
利用サービス Aidemy Practice:AI/DX 実践型研修
導入目的 研究開発における市場・顧客課題起点のテーマ検討プロセスの習得
Webサイト https://www.zeon.co.jp/

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研修実施の背景と課題

顧客ニーズの把握や仮説検証の進め方に課題があった

武山様当社は素材メーカーのため、これまでの研究開発は、お客様から要望をいただき、それに合わせて素材を開発するという進め方が中心でした。
試作した素材をお客様に評価いただき、そのフィードバックをもとに改良を重ねていく形です。

この方法は長年成果を出してきた進め方ではありますが、一方で課題もありました。
素材開発は試作や評価に多くの時間とコストがかかるため、開発の初期段階で方向性がずれてしまうと、後から大きな手戻りが発生してしまうことがあります。
実際に、開発が進んだ後になって「市場ニーズと十分に合っていなかった」というケースが発生することもありました。

また、顧客の課題を検討する際に、実際のユーザーの声ではなく社内の有識者の意見などをもとに仮説を立ててしまうこともあり、本当に解決すべき課題が十分に見えていない場合もありました。

研究員からも、
「顧客ヒアリングをどのように進めればよいのか分からない」
「仮説を立てたあと、次に何を確認すればよいのか分からない」
といった声が上がっており、顧客の声をもとに仮説を立てて検証していく進め方が十分に整理されていないという状況でした。

課題への解決アプローチ

研究開発の進め方を市場・顧客視点へとシフトするため、PMFの考え方を採用

武山様また、3年ほど前から、「Zeon Innovation Sprints」という活動を進めてきました。
実際の研究テーマを対象に、仮説を立てながら顧客の課題を検証していく取り組みです。

ただ、従来の研究開発とは進め方が大きく異なるため、いきなり実践に入ると研究員が十分に理解できないまま取り組んでしまうという課題もありました。

新しい研究開発の進め方を浸透させるためには、まず研究員全体が、開発の初期段階から顧客や市場の課題を把握し、その課題を起点に研究テーマを検討いくための共通フレームワークとして、PMFの考え方を学ぶ研修を活用することにしました。

アイデミーのPMF研修を選定した理由

自社の取り組みに合わせたカスタマイズが決め手

武山様研修の選定にあたっては複数の研修会社を比較検討しました。その中でアイデミーを選んだ理由は、自社の取り組みに合わせて研修内容をカスタマイズできる点でした。

他社の場合、既存のフレームワークをそのまま学ぶ形式のものが多く、「研究開発の取り組みに合わせて内容を調整することは難しい」と言われることもありました。

当社としては、あくまで自社の研究開発の進め方を変えていくための研修にしたいと考えていたため、内容を一緒に作り込める点は非常に大きなポイントでした。

研修後の評価

児玉様研修内容をカスタマイズできるという点が選定ポイントでしたが、実際に日本ゼオンのPMF研修テキストを共同で作成できたことが良かったです。
研修を進めながら、我々の意見も取り入れてもらい、講師の方からも忌憚なく意見をいただくことで、内容をブラッシュアップし、最終的には研究所の実態に合った教材を完成させることができた点も大きな成果だったと感じています。

研修の運営が初めてで、最初は時間配分などで難しさもありましたが、都度コミュニケーションを取りながら改善できたことで、良い関係性で研修を進めることができたと思います。

武山様研修は、講義・ワークショップ・1on1コンサルティング支援の3つのステップで実施しました。

講義は研究所全体を対象に実施し、PMFの考え方や市場視点での仮説検証の進め方を学びました。研究開発に携わるメンバーが広く参加しました。

その後、ワークショップではコンセプト仮説を持つ研究テーマを対象に、実際のテーマを題材にしながら市場や顧客の課題を整理していきました。

これまで研究開発では、お客様の要望を聞いて開発するという形が中心だったので、市場全体を見ながら課題を考えることに最初は苦労している様子もありました。
ただ、実際のテーマで考えることで理解が深まったのではないかと思います。

さらに、1on1では研究員が進めているテーマについて、講師から顧客ヒアリングの進め方や、得られた情報の整理方法などについて個別にアドバイスを得ることができました。

受講者様の声

・研究開発において顧客ニーズとのズレを防ぐ視点を学ぶことができた

・これまでの研究開発では、顧客から提示されたニーズや性能要求に応えることに注力してきたが、それが本当に強い課題(バーニングニーズ)なのかを十分に確認できていないこともあったと感じた。顧客の要望の背景にある本当の課題を深掘りする重要性を改めて認識した。

・PMFの基本的な考え方を理解することができた。一方で、実際の業務にどのように落とし込むかには難しさも感じ、日々の研究活動の中でどのように活用できるかを考える良い機会になった。

研修への評価

顧客の声を直接聞く重要性への理解が進んだ

武山様研修の成果については、研究テーマとしての成果が出るまでにはまだ時間が必要ですが、研究員の意識には変化が見られています。

特に大きかったのは、顧客の課題を理解するためには、現場の声を直接聞くことが重要であるという認識が広がったことです。

また、研究員からは 「仮説の方向性がこれで良いのか不安だったが、アドバイスをもらって自信を持てた」 「顧客ヒアリングの進め方や次に何をすべきかが整理できた」 といった声も寄せられています。

今後の展望

研究所から事業部へ取り組みを拡大

武山様今後については、研修で学んだ考え方を実際の研究活動の中に定着させていくことが重要だと考えています。

研修で学ぶだけでは、行動の変革まではなかなか進みません。本当に必要としている研究テーマに対して、実際の活動を支援していく取り組みを今後も続けていきたいと思っています。

顧客課題を起点とした仮説検証型の開発プロセスは、研究所だけではなく営業・マーケティング部門とも連携して進めていく必要があります。来年度は事業部側にも同様の研修を実施し、PMFの考え方を会社全体の共通言語としていきたいと考えています。  

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