日星産業株式会社(以下、日星産業)は、日産化学株式会社の卸売部門として、基礎化学品(アンモニア、塩酸、硫酸など)からアドブルー(ディーゼル車排ガス浄化材料)、保険代理店までBtoB・BtoC双方の事業を展開する企業です。全15のビジネスユニットを擁し、約250名の社員が多様なビジネスを支えています。
同社では、2021年にDX推進室が設立されたものの、DXへの理解が十分に進まず、目に見える成果創出に至らない期間が続きました。そうした中で、2025年10月にDX推進室長に就任した松村様を中心として、危機感の醸成から教育・実践へと舵を切っています。
まず危機感の醸成を通じて意識を揃えるフェーズから着手し、その後にデジタルスキルの可視化・育成を通じた実行フェーズへ段階的に移行する方針で、DX人材育成・推進の再起動を進めています。
今回は、取締役 電子材料部門統括 DX推進室長 松村 光信様、営業推進部 課長代理 宮前 みのぶ 様、営業推進部 鶴ヶ野 雅美 様 に、DX推進の取り組みについてお話を伺いました。
| 企業名 | 日星産業株式会社 |
| 事業内容 | 化学品等の販売、保険代理業、不動産業 |
| 従業員数 | 216名(2025年3月末日現在) |
| 利用サービス | Aidemy Practice:DX危機感醸成セミナー DPAS:DX推進力の可視化アセスメント Aidemy Business:AI/DX人材育成e-learning |
| 導入目的 | DX推進 |
| Webサイト | https://www.nisseicorp.co.jp/ |
AIを中心としたDX人材育成・
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DX推進活動の背景、課題
松村様:
日星産業では2021年にDX推進室が設立され、組織としての体制は整っていました。社長やDX推進担当者の間で必要性が共有されていても、役員層や現場では「DXとは何か」「なぜ今なのか」「どう変わるのか」の理解に温度差がありました。
そのような状況の中、私が2025年4月に日産化学から日星産業に移籍。その半年後の10月にDX推進室長に就任し、推進体制も再構築しました。
現在のDX推進室は7名体制で、営業やバックオフィスなど複数部門のメンバーが兼任で活動しています。
アイデミーのDX危機感醸成セミナー選定の経緯
松村様:
何から着手しようかと考えたときに、思い出したのが2年前に日産化学で受けた中山講師のDX危機感醸成セミナーです。最初は、正直「よく言うよな、この人」という反発心もありました(笑)。ただ、セミナー後に資料を見直すうちに「これは真面目に取り組まないとまずいぞ」と認識が180度変わりました。
そのとき自分が感じた危機感を、社内でも共有したいと思ったんです。
他の研修会社という選択肢は考えられず、アイデミーの中山講師のセミナー一択でした。
解決アプローチ
啓蒙の起点は“危機感の醸成”。中山講師セミナーで意識を変える
松村様:
危機感の共有による意識統一を優先し、その上で教育・可視化・実行へ進む段階設計を実行することにしました。まずは、役員を含む部長以上約20名にセミナーに参加してもらいました。
セミナーでは、
- 新世代はデジタルやAIの基礎知識を持って入社してくる
- 学ばなければ、現状維持ではなく「遅れ」になる
- 役員や管理職こそ学び続ける必要がある
といった、煽るような強めのメッセージを明確に伝えてもらうようにしました。
全社員でアセスメントとeラーニングの受講を展開。基礎知識の底上げからスタート
松村様:
セミナー後は、社内に共通言語を作り、スキルを段階的に積み上げるアプローチを実践しています。これは「意識を揃えるフェーズ」から「スキル可視化・育成設計を通じた実行フェーズ」へ移行するための土台づくりでもあります。
現在は全社員を対象に、デジタルスキルの可視化(DPAS)とeラーニング(Aidemy Business)による教育を進めています。

DX危機感醸成セミナーの評価
松村様:
セミナー後、社内の空気は変わったと感じています。結果として、当初DXに懐疑的だった層も含め、役員・ユニット長の意識が変わり、取締役会でもDX施策に対する理解が得られやすくなりました。
アンケートで「大袈裟すぎる」との声もあったものの、それ自体が狙い通りの反応であり、危機感醸成の手応えを感じています。
鶴ヶ野様:
セミナーへの参加を渋っていた方に対しては、半ば無理やり背中を押して参加してもらったのですが、セミナー後は、我々の活動への理解を示してくれるようになりました。具体的には、セミナー後のテストやeラーニングに対して協力的な姿勢へと変わりました。
宮前様:
DXを進めるには、まず「これは本当にやらないといけないことなんだ」という認識を共有することが大事なので、その意味では非常に良いきっかけになりました。
受講者様の声
・これまでの認識が大きく覆る機会になった。世界の中でDXが遅れている日本で、さらに当社は遅れているということを認識することから始める必要があると感じた。・人口増加時代と人口減少時代という社会背景の違いから、社会・会社の競争力のあり方を分析し、直近のDXに結びつけている点が、目から鱗で納得できた。・AIを取り入れないと業務効率化が進まないだけでなく、データ活用に慣れた世代の新入社員が入社してくる中で、私たち自身が理解していないと上司として適切に指導や監督ができなくなると感じた。・ITパスポートレベルの基礎知識は、これからの時代には誰もが備えておくべきものだと感じた。業務改善を進めるうえでも、データエンジニアと会話するための共通言語として必要だと思った。・ITに詳しくない立場にとっては難しい内容もあると思う。ただ、ChatGPTなどをもっと活用すべきだと気づかされた。
DX推進における今後の展望
250名の組織で100人が生成AIを使いこなす状態へ
松村様:
現在はDPASとAidemy Businessのeラーニングを組み合わせながらDX人材育成を進めています。
今はまず、基礎知識の底上げをしている段階ですが、最終的な目標は、生成AIを活用して現場が自発的に業務改善を進め、業務効率を2倍にしたいと考えています。
250名の社員のうち100名くらいが生成AI(Copilot)を自由に使える状態にしたいですね。
例えば、営業事務や数字管理などの領域で、顧客や商品によって業務フローが異なり、管理業務が複雑になりやすいところを整理できれば、会社全体の業務効率はかなり上がると思っています。
宮前様:
まずはどれくらいの人が継続して学んでくれるかですね。私たちは基礎力をつけていく必要があるので、アイデミーには今後もコースのラインナップの拡充を期待しています。
関連リンク
DX危機感醸成セミナーは、DXが求められる社会背景や企業競争環境への理解を深めることで、DX推進の必要性と危機感を組織全体で共有し、意識を揃える第一歩とすることを目的としたセミナーです。
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