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【開催レポート】第2回 DX人材育成Meetup

2025年5月16日、DX人材育成の実践と課題を共有し合う場として、第2回 DX人材育成Meetupを開催いたしました。

今回のテーマは「人材育成の振り返りと今年度の施策」。

ヒューマンキャピタルコンサルティング部長の藤山から「生成AIの進化とインパクト」というテーマのライトニングトークを実施した後、参加者の皆さまには、各社の具体的な取り組みや試行錯誤について率直に語っていただき、私たち主催者にとっても多くの示唆を得られる時間となりました。


DX人材育成担当者の声から見えてきた、5つのキーポイント

本Meetupでは、参加者の皆さまから多様な育成施策・現場の取り組みが共有されました。 中でも共通して見えてきたのは、「教える」から「使わせる」への転換と、育成と現場実装をどう結びつけるかという本質的な問いです。
以下に、対話と議論を通じて浮かび上がった5つの主要な論点を、参加者の生の声とともにご紹介します。

1. “学ばせる”から“使わせる”へ

生成AIを活用できる人材を増やすには、eラーニングや集合研修といった「育成の場」だけでなく、業務で使う機会の提供が重要です。

「まず“触ってみる”段階までは来た。次は“業務に活かせているか”をどう測るかが課題」
「受講率は上がったが、それが日常業務での定着にどうつながっているのかが見えづらい」
「強制施策により一定の「触れる層」は広がっているものの、「継続的に業務で使う層」への転換には一工夫が必要である」
という声が多く聞かれました。

多くの企業が、eラーニングや座学研修を導入して生成AIの学習機会を提供しています。しかし、それだけでは「一度触れて終わり」になってしまう、「継続的に業務で使う層」への転換には一工夫が必要である」という課題感が共通して語られました。

2. 生成AI活用では、プロンプト設計が自走を促す起点に

生成AIを業務に活かすには、適切な問いの立て方=プロンプト設計力が重要です。

「最初は“AIにどう聞いたらいいか”もわからなかった。でも試行錯誤を通じて、何が有効な聞き方かが見えてきた」 「プロンプトまで落とし込めたことで、ようやく“使える”段階に入ったと実感している」

といったご意見から、「どう聞けば成果につながるか」を身につける研修が現場での定着に直結しているように見受けられました。

3. “問いを立てる力”の育成が最大のハードル

「テクノロジーのハードルは下がってきた。でも“問いを立てる力”がないと使いこなせない」
「どんな課題をAIで解くかを自分で設定できる人材を育てたいが、それが一番難しい」

生成AIの技術的な習得よりも、「何に使うか」「どんな問いを投げるか」といった思考設計のほうが難しいという意見が多数上がりました。

AI活用は目的が曖昧なままでは効果が薄く、現場で課題を見つけ出す力=思考力が育成の核になりつつあります。

4. 育成施策と制度設計の連動

「全社員にeラーニングを受講させ、その進捗を部門長が確認。評価や面談とセットで運用したことで浸透した」 「登壇やナレッジ共有会への参加が人事評価にも繋がるようにしている。育成を“頑張る意味”として設計している」

このように、スキルフレームワークと人事評価を紐づけたり、登壇やナレッジ共有を評価項目に含めることで、育成への主体性を引き出す取り組みも見られました。

「学びが評価にどうつながるか」が明確なほど、社内での育成文化が広がりやすくなります。

5. 小さな実践を起点に風土を育てる

「手を挙げた40人がワーキングで2週間に1回発表し合う。小さく回す中で“自分ごと化”していった」 「成功事例より、失敗談のほうが刺さる。うまくいかなかった話こそ現場ではリアルに響いていた」

このように、全社展開の前に、少人数チームによる実験的な実践や、ワーキング形式での取り組みを行っている事例もありました。こうした試行を通じて、徐々に“やってみる”風土を醸成している様子が伝わってきました。

参加者の声(一部抜粋)

イベント終了後のアンケートでは、多くの前向きなご意見とともに、運営改善への貴重なご指摘もいただきました。

  • 「他社のリアルな取り組みを聞けて、大きな学びになった」
  • 「自社の取り組みが著しく遅れていると痛感した。巻き返しのヒントを得た」
  • 「6人1チームはやや多め。3〜4人なら対話の密度が上がりそう」
  • 「業種によって課題感が異なる。業界別開催も面白いのでは?」
  • 「業界が違うと社内教育に関する状況も大分違うと感じました」
  • 「テーマに対する議論時間がやや短く、時間が足りなく感じた。もう少し議論をする時間がほしい」
  • 「アイデミーのサービスの活用方法も聞けると良かった」

今回いただいたフィードバックも踏まえて、今後のMeetupに活かしてまいります。

主催者としても、参加者の皆さまの「学びたい・語りたい」という熱量を肌で感じました。

今後も、DX推進や生成AI活用に取り組む企業の皆さまと、リアルな悩みや挑戦を共有できる場としてMeetupを継続開催していきます。ぜひご期待ください。


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