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デジタル時代の教育とは 〜学校教育が企業の人材育成にもたらす変化〜【セミナーレポート】

DX

本記事では2024年3月29日(金)に実施された「デジタル時代の教育とは 〜学校教育が企業の人材育成にもたらす変化〜」のセミナー内容を実施レポートとしてご紹介いたします。

2021年から中学校ではプログラミング教育が必修化。
高等学校では2022年から「情報Ⅰ」が必履修科目となり、2025年には大学入学共通テストに「情報」が新教科として追加されるなど、昨今では学校教育が大きく変化しています。

中学校、高等学校のプログラミング教育が大きく変化することで、数年後にはその教育課程を終えた優秀な学生が企業に入社することになります。
セミナーでは、学習指導要領の改訂を受け、新たな科目をどのように学校現場に落とし込み、教育としてどのように展開しているのか、学校教育に携わっている
「聖光学院中学校高等学校 名塩先生」
「沼津工業高等専門学校 鄭先生」
にご講演いただきました。
その内容を踏まえ、企業のデジタル人材育成は今後どうあるべきかを考えます。

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アイデミー「今の学校教育の変化について」

プログラミング教育が必修化された若い世代は、国語や数学と同じレベルで日常的に情報分野に触れています。

その学校教育の変化に伴い、企業に入社してくる新卒社員のレベルも変化することが予想されます。
つまり、AI、機械学習、データサイエンス、生成AI等のデジタルリテラシーを「最初から」持つ新卒社員が入社するときが迫ってきていると言えるのです。

文系、理系に関わらず、企画系、実装系など高いデジタルリテラシーを備えた新卒社員が入社し、彼らを既存社員が管理することになります。
そのためには既存社員も共通言語としてのデジタルリテラシーを身に付けておくことが必要です。
企業において新卒社員の受け入れ態勢の準備と、既存社員のリテラシー強化が急務となってきているのです。

では、実際の教育現場ではどのようなデジタル教育が行われているのか見ていきましょう。

聖光学院中学校高等学校「中学校からPython入門。データ分析を。」

聖光学院中学校高等学校様 ご紹介

神奈川県横浜市の中高一貫男子校である聖光学院は、中1から高3まで各学年約230名の生徒が在籍しています。教員は約80名、うち4名の先生が情報教育を担当されています。

2015年度より
・生徒保護者全員にGoogleアカウントを発行し、Chromebookを利用
・Googleアカウントを使用した連絡や各教科情報の伝達
・オンライン英会話、会議、各種発表を実施
などICT環境の整備を積極的に進められており、中学3年生から高校までで1単位ずつの情報教育が実施されています。

デジタル教育の授業構成

Pythonプログラミングの授業は中1では約半数、中学卒業時までには7割の生徒がPythonに触れており、高校生からはPythonの定期試験も行われています。
また各学年での学習は下記の通り。

・中学校3年生
統計の基礎 (相関分析・回帰分析まで)+表計算 (オートフィル〜), Python入門

・高校1年生
Python基礎(~関数の定義)
ビッグデータ分析 (400件以上のデータによる実践演習)
Webページ制作 データベース (Vlookup・クロス集計等)
情報理論 (ネットワーク・論理回路・情報量計算・標本~符号化)
横浜市等のデータを用いた jSTAT MAPによる統計地図作成と社会課題探究

・高校2年生
確率統計(標本平均・正規分布での推定・検定)

中学生よりPythonに触れ、グラフを駆使したデータ分析や表計算などレベルの高いデジタル授業が行われています。

デジタルリテラシーとPython基礎教育での「Aidemy for School」の活用

 名塩先生 :2020年ごろ中高生向けのプログラミング学習に適したものがなく、全て教材は自主制作をしていたため、教員のリテラシー強化やカリキュラム開発の初期段階にAidemy for Schoolのコースが役立ちました。
プログラミング教育の入門から各種ライブラリの使い方などの講座があり、AIやDX組織論など概論を学ぶ上でも最適な内容だったと思っています。

沼津工業高等専門学校「高専でAI・データサイエンスのトップ人材を育成。」

沼津工業高等専門学校様 ご紹介

沼津工業高等専門学校は、5年間一貫教育の高等専門学校で、実験・実習を重視し、20才の卒業時には大学学部卒に相当する工学の知識と技術が身につく教育課程を編成しています。
機械工学科、制御情報工学科、電子制御工学科など5つの学科、3つの専攻科に分かれており、卒業後の進路は、主に国公立大学への編入と就職がそれぞれ約50%の割合となっています。
就職率は約100%。全国様々な企業から求人があり、求人倍率は約40倍と高い実績を残しています。

沼津工業高等専門学校では、モノづくり技術+αでIoT時代のモノづくりをリードし、自らイノベーションの中心になって推進していける人材の輩出を目指しています。

デジタル教育とコンテストの挑戦

沼津高専では、AIについて興味・関心をもってもらうような教育を積極的に展開しています。
2022年以降、本科全1年生を対象にした「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」は、デジタルリテラシーの基礎知識から専門分野への応用力までが身に付くよう設計されており、さらにその学びを4年後期に所属する研究室で深めることができます。
社会におけるAIやデータサイエンスの社会実装への関心の高さから、AI・データサイエンスの人材育成は急務と感じており、その一環としてエンジニア育成の場であるクリエイティブアトリエを設置しました。Aidemy for Schoolを使っての学習~学生たちが学科の垣根を越えて自由に活動できる場を提供し、教員が実践的な研究課題の設定や運用をサポートしています。

また学生たちは学習の成果として各種コンテストにも出場しています。
チームでのコンテストへの取り組みも盛んにおこなわれており、2019年のDCON※では3位入賞を果たし、想定投資総額2千万円を得ています。2024年の本選出場チームは起業も予定しています。

また、企業や機関、大学などとの共同研究や技術支援も活発で、産学連携のプロジェクトも多く実施されています。

※DCON:高等専門学校生が日頃培った「ものづくりの技術」と 「ディープラーニング」を活用した作品を制作し競う全国高等専門学校 ディープラーニングコンテスト

データサイエンティスト、AIエンジニア育成のために「Aidemy for School」の活用

 先生 :現在、データサイエンティスト、AIエンジニア育成のためのカリキュラムを整備しています。学生たちがまずはAIリテラシーから学習できるように「Aidemy for School」を利用しており、特にデータサイエンスおよび機械学習、エッジシステム(IoT)で活用しています。最新技術の学習と共にAI・データサイエンス教育の強化を行い、社会のニーズに合った教育課程の編成を整え、企業で製品やシステム開発を担う人材育成の実施を目指します。学生と教員が共同で、小中学生のためのAI入門など教材も開発しています。

アイデミー「今、企業に求められていること」

上記のように今、学校教育の現場ではデジタルリテラシー教育でなく、実践的なプログラミング教育が盛んにおこなわれており、新卒社員がすでにスキルを持つ状態で入社してくることが想定されます。よって、そのような新卒社員を受け入れる企業側にも、それに対応した既存社員のスキルの底上げが求められています。

オンラインDXラーニングの企業向けの「Aidemy Business」、学校向けの「Aidemy for School」は、初心者~実務経験者まで幅広く学習できる目的に合わせた230以上の豊富なDX学習コンテンツを取り揃えています。
マルチデバイス対応で、移動時間やスキマ時間にスマートフォンやタブレットで手軽に学習を進めることが可能です。
専任のカスタマーサクセスによるサポートもあり、目標に合う最適な学習カリキュラムのご提案やアドバイスなど、人材育成しやすい環境をご提供いたします。

下記、お問い合わせフォームよりお気軽に資料のダウンロードをご検討ください。

DX人材育成サービス「Aidemy Business」

未経験からでもDX推進に必要な知識を習得できます。無料トライアルも実施中

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