パナソニック コネクト株式会社様(以下、パナソニック コネクト)は、2022年4月1日、パナソニックグループの事業会社制への移行に伴い発足した、B2Bソリューションの中核を担う事業会社です。「現場から 社会を動かし 未来へつなぐ」をパーパスとして掲げ、製造業の知見とソフトウェアを組み合わせたソリューションや高度に差別化されたハードウェアの提供を通じて、サプライチェーン、公共サービス、生活インフラ、エンターテインメント分野のお客様をつなぎ、「現場」をイノベートすることに取り組まれています。
パナソニック コネクト様にはDX実践研修「Aidemy Practice」の「DXリテラシーアップセミナー」(開催時の正式タイトルは「事例から学ぶ業務改革3つのポイント~ そしてDXへ ~」)を実施いただき、研修を選んだきっかけ、受講生様のご感想などを人事総務本部 CONNECTers’ Academyの鈴木様(写真、左から1人目)に伺いました。
「DXリテラシーアップセミナー」概要
パナソニック コネクト様では、月間取組で様々な社内啓発の活動を計画されています。その中で今回のセミナー開催月は 『社員一人ひとりがキャリアに向き合い、 次のアクションに繋げてもらう』 月間と位置づけていました。
セミナー開催にあたり、パナソニック コネクト様のご要望としては
- 今回は、全職種を対象とした希望制のセミナーになるため、特定の職種に偏らず、どの職種にも共通するレベル感で実施してほしい
- 他社のDX事例を知ってもらうことで、自社のDXの取組を見つめ直すきっかけにしてほしい
- ただ聞くだけのセミナーではなく、講義中にワークができる内容にしてほしい
- このセミナーを聞いて、自分事化してNext Actionに繋げてもらえるような内容にしてほしい
以上のご要望からパナソニック コネクト様向けのセミナー内容を作成しました。
※上記は実際のセミナーのアジェンダになります。(60分での開催)
業務改善につながるヒントやアイデアを得て、自分事化してほしい。
ーー研修を選んだきっかけを教えてください。
社員一人ひとりの業務効率を高めることができれば、空いた時間でよりお客様に向き合い、新しい価値提供ができるようになると考えています。
ひいては、企業の成長と競争力の強化に繋がります。
DXと言いますと、会社や組織として取り組む大きなプロセス変革やITの仕組みのことだと考えがちですが、普段の業務を見直して効率化していくということも、小さなDXです。
例えば、プロセスの自動化やデータ分析などに取り組むことで、効率的な業務の実現が期待できます。業務改善に繋がるヒントやアイデアを得て、自分事化してほしいという思いでセミナーを企画しました。
ーー職種別や組織責任者様向けなどのさまざまな研修がある中で、今回の研修はどのような位置付けなのでしょうか?
DXリテラシーに関する自律的キャリア形成支援の位置づけです。
当社は2023年4月よりジョブ型人事制度を導入しており、ポジション毎の職務内容と必要なスキルがジョブディスクリプション(JD)で明確化されており、社員はJDにもとづいて自らのスキルアップに努めたり、自らのキャリアプランを描き、目指すポジションにチャレンジすることになります。
会社としては、そのような社員一人ひとりのキャリアの実現に向けて自発的に学習するための様々な機会を提供しています。DXリテラシーに関しては、現在はeラーニングを提供しており、学習を希望する社員全員が受講することができます。
しかしながら、組織全体のスキル底上げと専門人材の育成強化には更なる施策が必要と考えており、社員の自律的なキャリア形成を後押しする目的でセミナーを企画しました。
受講生様のご感想
ーー研修の中で最も印象的だった部分や学びは何ですか?
受講者へアンケートを実施したところ、以下のような感想が寄せられました。
・小さなことからDX化に取り組むこと、お客様視点のデザイン思考をすることを意識したい。
・DXに役立つ3つの思考、自身への3つの問いを業務に当てはめて考えてみようと思った。
・難しいことを考えず、まず目の前にある課題が何かを見るようにしていきたい。
・DXを職場へ活用するにあたって、まずは、何を改善していくべきなのかということからフォーカスして考えていきたい。
事務局様のご感想
ーー今回の研修の選定で最も重要視されたポイントは何ですか?
今回のセミナーをアイデミーさんに依頼させていただくことになったポイントは次の4点です。
1)当社の実課題をテーマとして、内容を柔軟にカスタマイズしていただけたこと。
2)講師の方が専門的な知識や豊富な経験を持たれており、他社事例の紹介などを交えて講演いただけたこと。
3)一方通行のセミナーではなく、簡単なワークを取り入れるなど、受講者の理解がより深まる施策を提案いただけたこと。
4)Aidemy Business(アイデミー提供のオンラインDXラーニング)や、カスタマイズ可能で実務にすぐに活かすことができるDXの実践的なワークショップなど多様なソリューションを用意されており、DXリテラシーを強化する支援体制が整っていること。
ーー今回のセミナー対象者の選定はどのように実施しましたか?
今回のセミナーは社員の自律的なキャリア形成を支援し、ラーニングカルチャーを醸成する目的で設定している強化月間におけるイベントという位置づけで開催しました。
まずはより多くの社員に受講してもらい、自分事として取り組んでもらいたいという思いから、事前の申込み不要、時間があえば誰でも参加できるスタイルとしました。
また、社内に業務改革を推進する部門がありますので、個別に声を掛けて受講を促し、最終的には事務局を除き、約150人の社員が集まりました。
最後にメッセージをお願いします。
DXによる業務改善は、企業の成長と競争力を高めるためにも必須の要素となっており、よりスマートで生産性の高い企業への変革に繋がります。
それには、個人の学習意欲や技術力の向上、デジタルツールの積極的な活用などが重要です。
ただし、一方的に業務改善の必要性を説いても、最低限のDXリテラシーがなければ、問題点の抽出や改善点の検討は進みません。アイデミー様は、Aidemy Business(アイデミー提供のオンラインDXラーニング)や、カスタマイズ可能で実務にすぐに活かすことができるDXの実践的なワークショップなど多様なソリューションを展開されており、支援体制がしっかりと整っていると感じています。
今回のセミナーを機会に社員一人ひとりが楽しみ・喜びを感じながら、それぞれが目指すキャリアに向かって挑戦し学び続ける。そして、組織として教え合い学び合う。そのようなラーニングカルチャーが定着している状態を目指していきたいと思います。