Aidemy Business

現場の要件定義をハンズオンの研修カリキュラムで実施_株式会社ニコン様【Aidemy Practice導入事例_開発工程体験研修】

株式会社ニコン様(以下、ニコン)は、カメラをはじめとする製品、サービスを提供されており、中でも顕微鏡はニコン設計による初の顕微鏡「JOICO」の発売以来、約100年に渡り技術進化を遂げています。そして、その技術やノウハウがバイオサイエンス研究や創薬分野の進歩に貢献しています。ヘルスケア事業はニコンのコアテクノロジーである高度な光学技術と画像処理・解析技術を駆使したソリューション提供を通し、人々のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)向上を支援する戦略事業の一つです。

ニコン様にはDX実践研修「Aidemy Practice」の「開発工程体験研修」を実施いただきました。今回は、研修を選んだきっかけをヘルスケア事業部マーケティング統括部企画部管理課 課長の吉田様にお伺いしました。

また受講生の声として斉藤様(写真左)、今井様(写真中央)、齋藤様(写真右)、にもお伺いしました。

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「開発工程体験研修」概要

ニコン様には、「どのようなプロセスでモノ作りが行われているのかについて、開発工程の一連を体感することで理解を深める」ことを目的に、Aidemy Businessでのオンライン学習とAidemy Practiceでのハンズオン研修を組み合わせ、3ヶ月間で一連の開発工程を理解する研修をご提案いたしました。

また本研修を担当したのは森山広大講師。ソフトウェア開発業務、スクラム開発、プロジェクトマネジメント業務など多岐に渡り、豊富な経験を持っており、アイデミー講師陣の中でも高い評価を獲得しています。

※上記はイメージになります。

社員への教育投資によってソフトウェア開発者を増やしたい

ーー研修を選んだきっかけを教えてください。

 吉田様 :ソフトウェア開発者育成のためのリスキリング教育を検討していました。研修で一連の開発工程を体感することで、ものづくりのプロセスについて理解を深めてもらうために「開発工程体験研修」を検討しました。

単なる座学ではなく、実際に手を動かしてアプリ制作を経験する事、そして研修で学んだ知識、スキルを実務で活かすイメージを受講者自身が掴める事、この2つをゴールに設定しました。

またゴール達成のため、受講者10名には7月から9月の3ヵ月間、負荷の大きな研修プログラムに集中的に取り組んでもらいました。

ーー貴社では入社後の新入社員研修に始まり、配属後研修と数多く研修をされていることを拝見しました。今回の研修はその中でどのような位置付けなのでしょうか

 吉田様 :弊社ヘルスケア事業部では、顕微鏡を実際に使用した実機講習会を新入社員、キャリア入社者向けに実施しています。他にも、細胞培養ならびに画像解析、Aidemy BusinessでのIT関連技術のサブスク受講など幅広い教育を行い、基礎が備わった顧客提案型の人材育成を図っています。

お客様へソリューションを提案する際に、ソフトウェア開発力は一つの強い武器です。昨今はソフトウェア開発者の確保が難しい状況なので、ポテンシャルの高い社員への教育、リスキリングによってソフトウェア開発者を増やし、また現在のソフトウェア開発者には教育により更なるスキル向上の機会を提供する事にしました。

ーー今回の研修の選定で最も重要視されたポイントは何ですか?

 吉田様 :Aidemy Businessをはじめ、サブスク型のeラーニングサービスは普及が著しいですが、受けただけで終わってしまうというケースも多いのではないかと思います。

Aidemy Businessで学習した内容をハンズオンの形で実践でき、ソフトウェア開発の現場で課題に上がる要件定義に関してもハンズオンのカリキュラムの中で取り上げて頂けるという事で、実施に踏み切りました。

カリキュラムの中身については開発部門の課長陣とアイデミーさんとで、何度も相談しました。

ーー今回のセミナー対象者はどのように選定されましたか?

 吉田様 :参加者の選定には、昨年度のAidemy Businessの受講管理情報が役立ちました。ソフトウェア開発やITの動向に関心が高いかどうかは履修状況を見れば判断できます。必修コース以外にも、興味をもって学習している社員を選出しました。今回のインタビューはその中から、

研修時にメカ設計部門に所属していたが本研修でのリスキリングを経て10月からソフトウェア開発部門に配属となった社員 → 今井様
学生時代にソフトウェアを専攻し、4月よりソフトウェア開発部門に配属された新入社員 → 齋藤様 
ソフトウェア開発の実務経験があるキャリア採用社員 → 斉藤様 

以上の3名に声をかけました。
それぞれ今回の研修の満足度は高かったようで安堵しています。

受講生様のご感想

ーー研修の中で最も印象的だった部分や学びは何ですか?

 今井様 :ハンズオンの講習は週に1日、9月中に合計4日間ありました。毎回、受講前までの予習内容が決められており、Aidemy Businessで各自がオンライン講習を済ませた上で当日の講習に臨みました。前日までに予習した事を実践するので、理解したこと、理解していないことが明確になり、知識が定着しやすかったです。また講師の方は、初歩からとても丁寧に説明して下さったので、プログラミング未経験でも最後までついていくことが出来ました。

 齋藤様 :事前に動画で学習し、研修当日は講師の方に説明いただきながら重要部分を復習、最後に自分で試行するので理解がしやすかったです。

 斉藤様 :わずか4日間の実技研修の中で、環境構築、複数言語を組み合わせたソースコードの実装、データ管理に変更履歴管理を経験し、これらをもとに要求仕様の決定、アプリケーションの実装、検査というおおよそソフトウェア開発に必要な全工程を体験することが出来ました。実務に必要な力が身に着いたと思います。

ーーワークショップのご感想はいかがでしょうか?

 今井様 :ワークショップではチーム設計という実際の業務に近い研修形態がとられ、ソフトウェア設計者の普段の業務の進め方が具体的にイメージできました。また、他人のコードに対して間違った編集をしてしまうなどソフトウェア開発中に起こしやすいミスなどを学ぶことができました。

 齋藤様 :チームでの開発体験は私も印象的です。こまめな進捗共有や相談のおかげで、遅れてしまった部分のカバーや後からの仕様変更にも対応できました。

 斉藤様 :ソフトウェア系の研修は個人で開発するのが一般的ですが、今回はチーム開発をすることでより実践的な役割分担を通した開発体験ができました。今回の研修での特徴的なところだと思います。

ーー研修前後で業務に対して変化はありましたか?

 今井様 :研修後、メカ設計部門からソフトウェア設計部門へ異動し、アプリ開発が主な業務になりました。研修では仕様検討からアプリ開発、テストといったアプリ開発の一連の流れを体験できたため、異動後の業務イメージが明確になり、異動への不安が解消しました。また、事前学習や実践を通じてプログラム知識のベースを効率的に作りあげることができたと感じています。思い浮かんだことをすぐ実現できる楽しさを知り、個人的にプログラミングについて学びを深めたいと感じました。

 齋藤様 :git*を触った経験がほとんどなく苦手意識を持っていましたが、今回の研修で使い方を学び、自信に繋がりました。学生時代は個人での開発が多かったですが、チーム研修を契機にレビューしてもらいやすいコーディングにするよう心掛けるようになりました。

 斉藤様 :私は前職含めて6年と、参加者の中では比較的長くソフトウェア開発に携わっているため研修後の目立った変化はありませんが、開発経験が浅いメンバーの場合、研修で開発工程を一通り経験した事は現場で即、活かせると思います。

※gitとは:ソースコードの変更の履歴やバックアップを分散管理するために使われる開発者向けファイル管理ソフトです。

最後にメッセージをお願いします。

 吉田様 :講師の方の気配りが素晴らしく、誰ひとり落ちこぼれないように配慮されていたと聞きました。現在、受講者はそれぞれ現場で力を発揮していると聞いています。研修企画者として大変喜ばしい事です。

Aidemy Businessの受講から繋がって実現したハンズオン研修ですが、よいご縁を頂いたと思っています。

ヘルスケア事業部では、アイデミーというとオンライン学習の会社という印象をもつメンバーがまだ大多数です。オンライン学習の次の一手として、オープンコースの紹介、今回のようなハンズオン研修やテーマを絞った講演会の開催も企画し、手を動かす経験や、質の高いインプットの場を創出していきたいと思います。

引き続きお力添えいただけますよう、お願いいたします。

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